はじめに
ペットを飼うという習慣は古から日本だけではなく全世界で行われていることとなります。
しかし、そんなペット=家族という概念が新しく生まれたのは近代社会になってからです。
その中でも特にここ数十年ほどで急速にペット=使役動物または愛玩動物という認識から、ペット=人と同じように家族という認識が進んできております。
また、そうしたペットへの認識の変化からペットが亡くなってしまった時にどうするかについてもかなり大きな変化が表れてまいりました。
特に
ペットを人と同じように民間のペット葬儀社で火葬をする
という弔い方はここ数十年で新しく出来た弔い方にも関わらず、現在ではペットの種類に関わらず都心部を中心に大多数の方がこのペット火葬と呼ばれる新しいペットの弔い方を希望し、実際に日々多くの方がペット火葬を行っております。
こうした背景にはペット=家族という考え方から各市区町村の役場で、ペットはペットだけの火葬もしくは民間のペット葬儀社を促す役場が殆どとなったため、ということもあります。
ペット=動物=一般廃棄物として扱われていた時代もある中で、そうしたペットの在り方を否定的に考える方が増え、今では役場でもペット専用もしくは民間のペット火葬社を促すようなペットはペットで火葬をすると言うのが公的にも一般的となり、そうした中でより人に近しい火葬方法を望む方が増えて参りました。
さらには戸建ての自宅を持たない方や、戸建ての自宅はあれども庭がないという家庭も現在では増えておりますので、そうした今までは土葬をしていたが土葬をするスペースがない方が増えたというのもペット火葬が一般的になってきた背景にはございます。
また、戸建ての自宅等で亡くなったペットを埋葬するスペースはあれども、以前とは異なり近隣への様々な配慮の意識から、うまく土葬が出来ず腐敗臭や虫の発生などが起こってしまったらというリスクや、実際土葬を行ったが数十年後自宅を手放す際にペットの遺骨が埋まったままになってしまったことによるトラブル等の関係から土葬をするスペースはあれども、近隣住民への配慮や将来的な物件の売買等の側面からも土葬はせず、また一般廃棄物処理も役所が行っていないといった、生活環境の変化からも犬や猫を中心にペットは亡くなったら火葬すべきであるという新しい習慣が浸透しつつあります。
しかし、ペットを火葬することが一般的にはなっていますが、実際にペットが亡くなり、ペットを火葬するまでにはどのような手順やすべきことがあるのかについてはあまりご存じではない方の方が多く見受けられます。
というのも、人の場合には人が亡くなってから火葬までは葬儀社がサポートをしてくれますが、ペット火葬の場合にはペット火葬・葬儀社のほとんどが火葬を行う専門となり、亡くなってから火葬までの間のサポートが無いことが殆どとなります。
そのため、亡くなってしまったペットをどうしたら良いのか分からないという方が殆どとなります。
そこで今回はペット火葬に関するコラム第一回として、まずはペットが亡くなってしまってから火葬をするまでの間にすべきことを3つご紹介させていただきます。
ペットが亡くなったらまずすべきことは?
ペットが亡くなってしまってまず初めにすべきことは何か?
と問われた場合皆様はまず何を思い浮かべますか?
多くの方は
まず体を綺麗にしたい
もしくは
人と同じようにペットもペットの葬儀社へ連絡をしなくては
と考える方が殆どでしょう。
こちらはどちらも初めにすべきことの正解ではあります。
しかし、すべきことの優先順位の付け方は実は
ペットが亡くなってから、ペットを火葬するまでにどのくらいの期間が空くか?
によって異なります。
特に
ペットが亡くなってしまってから出来る限り即日そして最短でペット火葬を行いたい
という場合には1番に優先すべきことは
ペット火葬・葬儀社への連絡となります。
なぜかと申しますと
ペット火葬・葬儀社は事前予約制が一般的である
ためです。
事前予約制とは言っても即日・最短でペット火葬を行うことはできます。
ただし、ご予約順でのご案内となるため
ペット火葬・葬儀社への連絡が遅くなればなるほど自分の希望に合わせた日程でのペット火葬の予約が取りにくくなる
ためです。
ですので、ペット火葬を出来る限り早く行いたい方の場合にはできる限り早めにペット火葬社へ連絡をすることを推奨しております。
また、ペット火葬をペットが亡くなってから2~3日後等の日数を開けて希望する場合でも
即日の予約は朝一番で連絡をしなければほぼ難しいため、ペット火葬希望日の前日の夕方頃までにペット火葬・葬儀社への連絡
を出来る限り行ったほうが良いでしょう。
実際にすぐに予約を取ることが出来ると思っていたらペット火葬の予約がいっぱいになってしまっており、何社も連絡をしたが結局ペット火葬の予約を取ることが出来なったケースや予約は取れたが夜遅い希望に合わない時間になってしまったというケースもあります。
そうしたことを避けるためにも、希望日時が決まった段階で出来る限り早めの連絡を心がけると良いでしょう。
ですが、ペットが亡くなってからペット火葬を実際に行うまでに日数が空く場合には
ペットの体のケア
を優先すると良いでしょう。
特に
ペットが亡くなり体内から漏れ出してしまった血液や体液の臭いに腐敗の不安を感じる
と言った方が大多数となります。
実際に腐敗が大きく進行していることが原因での臭いと、体液や血液等が原因となった臭いは少々異なります。
ですが、そうした臭いの違いが一般の方には分からないため全て腐敗が原因で臭いが出てしまっていると思い込んでしまいがちです。
もちろん、体の状態によっては実際に腐敗をしてしまっていることもありますが、そうした不安からしっかりと冷却処置をしてくださっている方が殆どのため、実際には体外へ漏れ出した体液や血液、一番は糞尿の臭いであるということが殆どです。
しかし、大切なペットの体が腐敗してしまったのではないかという不安と、ペットを失った事によるショックから冷静な判断が出来ないことは当たり前のことですが、そうした理由からペット火葬を焦って申し込んでしまい、心の整理のつかないままペット火葬をしてしまった結果ペットロスがより一層強くなってしまったという方も中にはいらっしゃいます。
ですので、ペット火葬を行う日取りをペットが亡くなってしまった当日にしない場合には、まず亡くなってしまったペットの体のケアをすることが望ましいです。
しかし、ペットの場合には人と異なり
ペット火葬・葬儀社がペットの体を事前に綺麗にする
というサービスを行っていないことが殆どとなります。
そのため、現在は飼い主様ご自身でペットの体を綺麗にするという方が大多数を占めております。
しかし、ペットが亡くなる直前寝たきりになってしまい体が汚れており、そうした汚れを落とすことが飼い主様ご自身ではご遺体に触れる抵抗感などから難しいという方が多くいらっしゃいます。
そのため、汚れがそのままになってしまうケースも珍しくはありません。
でも、出来ることなら亡くなってしまったペットの体を綺麗にケアしてあげてから火葬をしてあげたいという方が多くいらっしゃいます。
そんな時に便利なサービスが
かかりつけの病院へ相談をし、動物病院で亡くなってしまったペットの体のケア(エンゼルケア)を行っていただく
ことです。
実はペットの場合にはペット火葬・葬儀社よりも、動物病院でペットの体を綺麗にしてもらうことの方が多くございます。
しかしながら、こうしたサービスを知っている方は実はかなり少ないといった実態があります。
というのも、動物病院=生きているペットのための場所という認識が強いため、ペットが亡くなってしまった場合の報告やその後の相談を動物病院へはしないという方が殆どとなります。
そのため、費用はかかる形となりますが実は動物病院へ行けば亡くなってしまったペットの体を綺麗にしてくださり、また、鼻や口に綿を詰める等のエンゼルケアをしっかりと行っていただけるということを知らない方の方が多くいらっしゃいます。
しかし、こうした万が一の際にペットの体を綺麗にケアしてあげたい方や、ご自身で亡くなってしまったペットの体のケアをすることに不安がある方は、事前にかかりつけの病院等に相談をしておくと良いでしょう。
以上はペットが亡くなってしまってからまず初めにすべきこととなりますが、こうしたことをした後にすべきペット火葬前にすべきことの中で一番重要なことを次にご紹介していきます。
特に注意すべきことについて
初めにご紹介したことは
ペットが亡くなってしまった場合に初めにすべきこと
となりますが、こうしたまず初めにすべきことが出来ましたら次のステップへ必ず進む必要があります。
それがペット火葬・葬儀を行う前に非常に重要なこととなる
ペットの体の冷却処置
になります。
ペットの体の冷却処置という言葉だけを聞いた場合には
ペットの体を必ず大量のドライアイスで冷やさなくてはいけない
と思われる方もいらっしゃいますが実際には
氷や保冷剤と冷房
で2~3日であれば十分にペットの体を自宅で冷やしてあげることが出来ます。
逆に
ドライアイスは現在人の遺体安置に関する事故から一般の購入が難しい
という問題があります。
これは人の場合の事例となりますが、ドライアイスを利用し自宅でご遺体を安置していた際にその傍らで寝てしまった方が一酸化炭素中毒になり死亡してしまったという事故によりドライアイスの取り扱いに関する注意喚起が強化されたという背景がございます。
そのため、氷の専門店へ連絡をした場合や、葬儀社に連絡をしても1日分程度の少量のドライアイスのみの購入もしくは購入自体が一般の方の場合には出来ないといったことが殆どとなります。
また、仮に大量のドライアイスを購入できた場合でも上記のような事例から一酸化炭素中毒には十分に気を付ける必要がございます。
そのため、安全かつ2~3日程度であればペットの体を冷やすことが出来る
氷や保冷剤
を使用することが推奨されております。
また、氷や保冷剤では夏場などは冷却状態に不安があるといった場合には
冷房を最低温度まで下げて使用する
といったことでより一層強い保冷効果を期待できます。
その他
発泡スチロールや冷却バッグ等の保冷効果のあるボックスへお寝かせする
というもの一つの手とはなりますが、こちらについては飼い主様のお気持ちによって使用についてはお考えいただければと思います。
上記のような少々使用するには抵抗があるボックスは使用したくないといった場合には
厚手の段ボール箱
を使用すると良いでしょう。
また、それも避けたく普段使用していたベッドに寝かせたままが良いといった場合には
冷気が出来る限り逃げないようにタオルを体や氷や保冷剤の上にかける
ということを行うことで保冷効果を下げないようにすることは出来ます。
また、こうした工夫をした場合でも氷や保冷剤の量が少なくては全く意味がありません。
しかし、亡くなってしまったペットの体をどのくらいの量の氷や保冷剤を使用し冷やしたら良いのか?というご質問を良くいただきます。
そこで弊社での推奨基準をご紹介させていただきますのでご参考にしていただければと思います。
手のひらサイズの小動物…小さめの保冷剤×2で体を挟み込む形
2kg未満の小動物…普通サイズのアイスノン×2もしくはロックアイス×2で体を挟み込む形
2kg以上の子の場合…できる限り多くの氷もしくは保冷剤で体の下から顔以外の全身を覆うくらいの量
以上が目安となりますが、それでも本当に体をしっかりと冷やせているか不安な場合には
ペットが亡くなってしまったペットの体に触れた際に体が氷のように冷たいかどうか
を基準にすると良いでしょう。
また、ペットの体の状態によっては死後硬直がほとんどない子や長く続く子もいるため、体が柔らかいからダメ、体が硬いから良いということは基準にしないようしましょう。
それよりも、体に触れて体温が無いから体が冷たいではなく、氷のように冷たいかどうかを基準にするよう心がけましょう。
また、急なことで沢山の氷や保冷材の調達や冷却・作成に困った場合には
コンビニやスーパーで販売されているロックアイスを使用する
ことで急なペットの死にも対応がしやすくなります。
また、ロックアイスの場合には家庭用の氷よりも解けにくいためその間に保冷剤の調達や冷却をすることが出来る他、使用後の処分もしやすさからだもロックアイスは使用しやすい冷却道具とされております。
こうした形でしっかりとペットの体を冷やしてあげることが非常に大切なこととなりますので、ペットが亡くなってしまった後にすべきことが完了次第すぐに亡くなってしまったペットの体の冷却処置を、ペット火葬を行うまでの日時の長さにかかわらず必ず行うようにしましょう。
そうすることでよりペットの体を綺麗に保った状態でのお見送りを望むことが出来ます。
おわりに
いかがでしょうか?
内容はいたってシンプルなこととなりますが、大切な家族であるペットが亡くなってしまった場合にはパニックに陥り中々こうした単純なことでも思いつかないことや、中々手に付かない場合もあります。
しかしながら、こうしたシンプルなことが実は一番大切なペットが亡くなってしまった場合にまずしておかなくてはならないこととなります。
ですので、こうしたことを後回しにはせずに必ず直ぐに行うよう心がけることでより良いペット火葬・葬儀を行うことが出来ます。
ですが、急なペットの死にパニックとなり何をしたらよいか分からない場合や、何をしたらよいか忘れてしまった場合には弊社までご連絡をください。
当社は全ての飼い主様に寄り添うことが出来るようペット火葬のプロフェッショナルが24時間365日いつでもご相談をお承りさせていただいております。